Android6.0の新機能「Now on Tap」で世界が変わる!?

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Android 6.0 Marshmallow(マシュマロ)の新機能「Now on Tap」ですが、11月11日、英語に続いて日本語でも提供開始となりました。

Android 最新OS で使える Now on Tap が日本登場

この記事の中で、GoogleはNow on Tapを具体的にどういう使い方をするのかを紹介してくれています。

スマートフォンで記事を読んでいて、記事中の地名が一体どこなのか気になったことはありませんか? これまでは地名部分をコピーして、検索アプリを立ち上げて、検索するというのが一連の作業でした。

このあたり、普段からユーザーがよくやる行動だと思います。何か調べ物をしていて、どんどん新しい事柄が出てきて疑問がどんどん出てくる、その都度、何度も検索し直す。なんてことが今までは良くありました。

Now on Tap は、その記事を読んでいる画面のまま、ホームボタンを長押しするだけで、自動的に画面を解析し、次にしたいこと、たとえば、地名を検索したり、マップで場所を確認したり、をサポートするカードを表示します。

それが、Now on Tapだとこういうことになります。
わざわざ

  1. コピペして
  2. ブラウザ立ち上げて
  3. 貼り付けて
  4. 検索する

「なんということでしょう!」こんなことをしなくてもホームボタンを長押しするだけでその時に必要な事柄がでてくるんですって。

ホームパーティーのメニューをチャットで相談しながら、「フォンデュ」のレシピを確認したい時も、チャット画面のままホームボタンを長押しすれば、クックパッドアプリでレシピや必要な食材を確認できます。

マジか!あるよあるよ、「フォンデュ」のレシピを確認したくなるなるw

待ち合わせ場所や時間を LINE で相談しているような時も、 Now on Tap を使えば、会話の中から自動的に待ち合わせの時間と場所を Google カレンダーに入力したり、食べログでお店のレビューを確認したり、ワンタップでお店に電話できるアイコンを表示します。

ほんと、今までは「ブラウザ」「LINE」「地図アプリ」「カレンダー」「食べログアプリ」「電話」など、スマホの中に全部機能は入っているとはいえ、それぞれバラバラのものだったのが、すべてが有機的に繋がる感覚。これホンマすごいですよ。

いやーホントすごい「Now on Tap」ますます進化して新しい情報を提供してくれそうです。

Now on Tapが進化すると、今後検索の世界を揺るがすような流れになることも予想されます。どのようなことが起こるのか、Now on Tapの仕組みを見ていきたいと思います。

Now on Tapとは

Now on TapとはAndroid 6.0 Marshmallow(マシュマロ)で追加された新機能で、メールアプリやチャットアプリ、ブラウザなど様々なアプリを立ち上げている状態で画面をタップするとその時に合わせた必要な情報を表示させる仕組みです。
具体的には、例えば映画の話をしている時に上映時間の情報を表示させたり、レストランのやり取りをしている時に近くのレストラン情報を表示させたりする機能です。それぞれユーザーがインストールしているアプリの中から適切な情報を表示するようになるため、自分に合った情報が提供されるようになります。

培った検索技術の応用

Now on TapにはGoogleが今まで培ってきた検索技術が利用されています。ユーザーごとに異なる状況に対して適切に必要な情報を表示させるには、裏側では状況を読み取るしくみと適した情報を整理しておく仕組みなど、検索エンジンに使われている技術を利用していると考えられます。

自然言語処理技術(NLP)

Now on Tapが色々なアプリ内で行われている状況を読み取るためには必然的にそこで書かれている情報を理解する仕組みが必要になります。書かれている情報を文字だけではなく意味として理解する仕組み。まさに検索エンジンで使われている自然言語処理技術(Natural Lanuage Processsing)が利用されています。

ナレッジグラフ

適切な情報を表示させるには、Webに書かれていたりアプリ内にあるような第3者の情報だけでなく、より普遍的な内容、例えばアメリカの大統領は誰?などという情報をデータベースとして持っておく必要があります。そういう情報の有機的なつながりを集約したものがナレッジグラフです。これにより、Googleは物事に対する答えを的確に提示することができます。

App Indexing

アプリ内のデータ一つ一つを情報として整理する仕組み。これがApp Indexingです。現在はまだ、Webの情報とアプリの情報をつなぎ合わせることでアプリ内の情報を認識させていますが、Googleは年内にもアプリのみでのApp Indexingを可能にすると発表しています。これにより、レストランの情報などはアプリ内の店舗情報に直接つなげることができるなど、ピンポイントの内容と紐付けることができます。

Now on Tapリリースで今後考えられること

Now on Tapの仕組みが導入されることで、今後、どのようなことが起こるのかを記載したいと思います。

アプリ間の遷移がシームレスに

今まではある情報を表示していた時に次の作業をしたいと考えた場合に、一旦現在のアプリの表示を閉じ、次のアプリを立ち上げるという流れが必要でした。Now on Tapが導入されれば、立ち上げているアプリの画面をタップすればその時必要な情報(アプリ)に遷移できるため、アプリ間の遷移がよりシームレスになると考えられます。

ユーザーが思いつかない情報を先回りして提示

Now on Tapが進化すれば、タップするだけでその時に合わせた情報をAndroidが表示してくれるようになります。今までは、次の作業に映る場合など基本的にはユーザーが能動的に操作する必要がありましたが、適切なものを表示されるようになることで、ユーザーが思いつかない情報も先回りして提示されるようになるでしょう。そうなると今まで思いも寄らず、埋もれていた情報にも接触することがあるかもしれません。

検索する頻度が減る

その場に合った情報を自動的に提示してくれるようになればユーザーが検索する頻度は非常に減るのではないでしょうか?ユーザーはすることは画面をタップするだけ、それでその時合った選択肢が表示されるようになるのであれば、能動的に何かを探すという機会も大幅に減るかもしれません。

Now on Tap最適化の時代

検索する頻度が減り、検索の重要度が減るにつれ、Now on Tapが持つ役割は非常に高くなるのではないでしょうか?ユーザーが顕在的にも潜在的にも求めるものはNow on Tapの中に答えがある。そう考えるとNow on Tapにいかに情報を伝え、認識してもらうかということが重要となります。ある意味、検索という能動的な情報のみを相手にしていたSEOからNow on Tapという顕在的なものと潜在的なものどちらの情報も相手にするNow on Tap最適化(NEO??)が重要視される時代が来るかもしれません。

今後の進化に期待

今後、重要になると考えられるNow on Tapですが、提示される情報がユーザーに受け入れられない価値の無い情報ばかりでは誰もこのしくみは使わなくなるでしょう。今後より有益なものになっていくためにもの進化に期待したいと思います。

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