ソニーは2月22日、Mobile World Congress 2016への出展に向け、Xperiaの最新シリーズXperia Xを発表しました。
このMWC2016ではZ6シリーズやZ5 ultraなどが発表されるという噂が出ていましたが、まさかのコードネームも「Z」から「X」に入れ替え、新たなシリーズとして発表されました。
Mobile World Congress 2016出展について
Xperia Xシリーズは3機種展開
今回発表されたのはハイエンドモデルのXperia X Performance、ミドルモデルのXperia X、エントリーモデルのXperia XAの3機種となります。
Xperia X Performance
最上位機種Xperia X Performanceのスペックは以下のとおりとなります。
- SoC Qualcomm Snapdragon820(MSM8996)
- CPU Kryo(4コア)
- GPU Adreno530
- 内部メモリ 3GB
- 内部ストレージ 32GB
- microSD microSDXC
- ディスプレイ 5型フルHD(1920×1080)
- Wi-Fi あり
- Bluetooth4.2
- NFC あり
- バッテリー 2,700mAh(QC2.0対応)
- 背面カメラ Exmor RS for Mobile(2300万画素)
- 全面カメラ Exmor RS for Mobile(1,300万画素)
- 指紋センサー あり
- USB端子 Micro USB
- 防水対応 あり
- 厚さ 約8.7mm
- 重量 約165g
- OS Android 6.0
- 予想価格 500ドル以上
Xperia X
世界的にメインストリームとされるXperia Xのスペックは以下のとおりです。
- SoC Qualcomm Snapdragon650(MSM8956)
- CPU Cortex A72(2コア)+Cortex A53(4コア)
- GPU Adreno510
- 内部メモリ 3GB
- 内部ストレージ 32GB
- microSD microSDXC
- ディスプレイ 5型フルHD(1920×1080)
- Wi-Fi あり
- Bluetooth4.2
- NFC あり
- バッテリー 2,620mAh(QC2.0対応)
- 背面カメラ Exmor RS for Mobile(2300万画素)
- 全面カメラ Exmor RS for Mobile(1,300万画素)
- 指紋センサー あり
- USB端子 Micro USB
- 防水対応 なし
- 厚さ 約7.9mm
- 重量 約153g
- OS Android 6.0
- 予想価格 300~499ドル
Xperia XA
エントリーモデルとされるXperia XAのスペックは以下のとおりです。
- SoC MediaTek Helio P10
- CPU Cortex A53(8コア)
- GPU ARM Mali-T860 MP2
- 内部メモリ 2GB
- 内部ストレージ 16GB
- microSD microSDXC
- ディスプレイ 5型HD(1280×720)
- Wi-Fi あり
- Bluetooth4.1
- NFC あり
- バッテリー 2,300mAh(QC2.0対応)
- 背面カメラ Exmor RS for Mobile(1,300万画素)
- 全面カメラ Exmor R for Mobile(800万画素)
- 指紋センサー なし
- USB端子 Micro USB
- 防水対応 なし
- 厚さ 約7.9mm
- 重量 約138g
- OS Android 6.0
- 予想価格 199~299ドル
Xperia Xシリーズの違い
Xperia Xシリーズのそれぞれのスペックの違いとしては以下のポイントとなります。
SoCの違い
一番大きな違いはそれぞれが搭載するSoCの違いとなります。特に最上位機種のXperia X PerformanceはSnapdragon820を搭載しており、快適な操作感が期待できます。
ディスプレイ解像度
今回、ディスプレイサイズはいずれも5型を採用していますが、Xperia X、Xperia X PerformanceがフルHD(1920×1080)を搭載しているのに対し、Xperia XAはHD(1280×720)になります。
カメラ画素数
カメラセンサーの画素数についても上位2機種とXAでは異なっています。上位2機種は背面2300万画素、前面1300万画素に対し、Xperia XAでは背面1300万画素、前面800万画素となっています。
指紋認証
Z5から搭載された電源ボタンに設置された指紋認証。こちらXperia X、X performanceでは継承されていますがXAには搭載されておらず、今までのZシリーズ同様、削り出しの丸ボタンの電源になっています。
防水対応
防水性能の詳細は発表されていませんが、今回X performanceのみ防水対応となっています。日本国内では当たり前の感のある防水対応ですが、海外ではあまり重要視されていないようです。恐らく入浴の習慣のある日本ならではの機能なのでしょうね。
その他
その他、それぞれ寸法や重さ、電池の容量等が異なっていますが、明確にエントリーモデルのXAと上位2機種は明らかに違いがあります。Xperia XAは恐らく機能よりもXシリーズとしての新鮮さでアジア圏などでの販売を期待しているのでしょう。
Xperia XシリーズとZシリーズとの違い
今回発表されたXシリーズと従来のZシリーズとの違いについては大きく下記2点だと考えられます。
カメラ性能
今回プレゼンでも大きく取り上げていたところとして、カメラ性能が上げられます。SONYのカメラαシリーズの技術を結集したプレディレクティブハイブリッドフォーカスという機能を採用しており、物体の動きを予測追跡して超高速でフォーカスが可能とのことです。
Snapdragon820の性能
もう一つは、Xperia X performanceに搭載されたSoC Snapdragon820。これはZ6シリーズで搭載されると噂されていましたが、今回初めて搭載されました。
発売日
発売は2016年夏を予定とのこと。
日本での発売は?
日本での発売は最高モデルのXperia X performanceのみ発売とのこと。確かに日本ではXperiaといえば防水というイメージがあるので、防水機能の無い他2機種が発売されると混乱するかもしれません。
実際にはマイナーチェンジ?
今回ZシリーズからXへと名称を変更しているのですが、実際にはそこまで大きな変化が出ていません。特にスペック的にはZ5 premiumの4Kのインパクトに比べると欠ける物があります。また、残念ながら今回もz ultraの後継機の発表はされませんでした。このMWC2016での発表を期待していただけに、さすがにもうないのかな。。と残念な気持ちになっています。
ただ、Sonyファンの私としては今後もXperiaを応援していきたいと思います。
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